脳血流量と脳機能
脳の活動状態を調べる方法の一つとして「血流量」を見る方法があります。
血液がたくさん流れていることは、脳のエネルギー源である酸素と糖分が沢山供給され、代謝が行われていることを示します。血流が多い場所は活発に働いており、血流が少ない場所はあまり働いていないということです。脳は体内臓器の中でも最も酸素を消費し、糖分(ブドウ糖)を一番必要とする器官です。
特に加齢による脳血管の働きの鈍化や、脳への血流不足は脳機能に不具合を生じさせ、認知症発症の大きな要因となります。筋肉は毎日トレーニングしていれば維持されますが、怠けて使わないでいるとすぐに衰えてしまいます。
いつでもきちんと働けるように脳を血流が多い状態にしていおく事が認知症の予防になります。認知症予防において「読み・書き・計算」は有効とされています。
おすすめ脳トレ
昨今では、脳トレに関する書籍やゲームが非常にたくさん登場していますが、一部ご紹介しておきます。
くもん学習療法
川島隆太教授のよる音読と簡単な計算が前頭前野を中心とした脳全体を活性化するという理論に基づいた読み書き・計算が脳のトレーニングです。デイサービスなどでも導入され、認知症の改善などの効果も見られています。
ひと桁暗算リバーシゲーム
脳はヒトケタ数字の暗算を瞬間に計算する習性がついており、無意識に脳が活動して脳血流が増加し、脳機能が高まります。その習性に着目したゲームです。
簡単な1桁の足し算が出来れば誰でも楽しめます。計算ドリルが続かない方もゲームをしながら脳活性が期待できます。現在、私立小学校の教科書や児童館などで活用されており、社会福祉協議会・デイサービスでの高齢者ゲームとして実績もあり、高齢者と子供の世代間交流ゲームとして注目です。
ひと桁暗算リバーシゲームルール
数字のかかれたコマを交互に盤上に配置していき、リバーシゲームのように相手のコマを挟むと、そのコマを裏返すことが出来ます。但し、裏返すためには、挟んだコマの合計が挟まれているコマの合計よりも大きくなくてはいけません。
その他の脳トレ
アプリ
iPhone、androidなどで気軽に楽しめることができる脳トレアプリも多数出てきています。気になる方はストア検索をしてみるものよいかと思います。
数独
今や世界的にも有名になっている数独。数独とは、3マス×3マスに区切られた9マス×9マスの正方形の枠内に、1から9までの数字を書き入れるパズルです。高齢者のみならず一般に人気となっていますが、現在、認知症予防に効果的と一般社団法人日本数独協会がさらなる普及を進めています。
ご紹介のものはほんの一部です。認知症の方の増加に伴い、脳トレ商品は多数登場しております。それぞれの興味に合わせて取り組まれるのも良いと思います。
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