最近、テレビやインターネットなどの広告でもよくみられており、大手保険会社も積極的にリリースし始めている認知症保険。
とはいえ、「認知症になったらなんか保障があるんだろうなあ」というくらいのイメージの方がほとんどではないでしょうか?
認知症に関して情報発信している「たんとぽけっと」としては、どのようなものだか知っておく必要があり、出来る限り多くの情報を皆さんに発信したいと思い、各社が出している認知症保険について調べてみました。
私たちは保険の専門家ではありませんので、どれが良いとは言えませんが、それぞれ独自の特徴をピックアップしましたので、ご家族の状態・ご自身の状態に合わせて比較検討されてみては?と思います。
一口に認知症保険といってもいくつかあります。
- 生命保険会社さんが提供している認知症になって介護が必要になった時に一時金がもらえるタイプのもの。
- 損保会社さんが提供している認知症の人が第三者に損害を与えた際に保険が支払われるタイプのもの。
- 生保型・損保型それぞれにミニ保険と呼ばれるオリジナリティの高い少額短期保険で販売されているタイプのもの。
大きく3つのタイプに分けられます。
少額短期保険とは”
保険業法上の保険業のうち一定事業規模の範囲内において少額・短期の保険の引受けのみを行う事業を指す。それを行う業者を少額短期保険業者と称する。通称で「ミニ保険」[1]とも呼ばれる。
Wikipediaより引用
少額短期保険は、保険料が少額で保険期間が短いため、気軽に加入することができることが大きな特徴です。
一般の民間の介護保険でも認知症についてはある程度カバーされるようですが、これだけ保険認知症保険が注目されてはじめている理由としては、認知症になった場合の介護の費用負担の増加・認知症介護が長引く例も多く生存中の保障に重点を置く必要が出てきているという点があります。
それでは各社の特徴をみてみましょう。
生命保険会社の認知症保険各社の特徴
太陽生命‐ひまわり認知症予防保険・保険組曲Best既成緩和
太陽生命はいち早く認知症保険を発売した保険会社です。認知症の保障をつけた、持病などがあっても入りやすい引受基準緩和型の医療保険です。
一時金300万円だけでなく、骨折、がん、糖尿病、白内障などの疾病にかかった場合も給付金が出ます。さらに慢性関節リウマチや子宮筋腫など女性特有の病気も保障されます。
朝日生命保険相互会社‐あんしん介護
介護のなかでも負担の重い認知症を保障するために作られた保険です。
一時金と年金があり、どちらか一方、または両方を選ぶことができます。健康な人向け(標準体)の保険です。
損保ジャパン日本興亜ひまわり生命‐リンククロス 笑顔をまもる認知症保険
軽度認知障害・認知症による保障、骨折治療保障、不慮の事故などによる災害死亡保障をひとつにした保険です。
初めて軽度認知障害・認知症と診断確定されたとき、軽度認知障害一時金・認知症一時金が受け取れます。
第一生命‐認知症保険
大手の第一生命さんも参入してきています。
手ごろな保険料で認知症による介護費用の負担に一時金で備えることができる新商品。認知症に関連する持病がないなど、4つの告知項目がすべて「いいえ」であれば申し込むことができます。ALSOKと共同開発した「代わりに訪問サービス」認知症予防や早期発見のきっかけとなる機能を持つ「健康第一」認知症予防アプリも提供されています。
損額保険会社の認知症保険各社の特徴
東京海上日動火災保険株式会社‐認知症あんしんプラン
40歳以上の認知症の方およびそのご家族のための専用商品というのが前提です。
行方不明時の捜索費用補償
1事故につき30万円、保険期間を通じて100万円を限度に支払い
個人賠償責任補償
被害者死亡時の見舞費用補償
交通事故等によるケガの補償
付帯サービス「捜索支援サービス」
当社でも普及のお手伝いをさせていただいております一般社団法人セーフティーネットリンケージ様のサービスが付随された特徴的な保険です。
みまもりあいプロジェクトは、こちらです。
少額短期保険会社の認知症保険各社の特徴
リボン認知症保険(損保型)
認知症の方がトラブルを起こすと家族が損害賠償を求められる場合があります。近隣への損傷や、火の不始末なども心配です。
「リボン認知症保険」は、介護保険では保証されないリスクをカバーする保険です。月々1,700円と価格帯も手ごろです。
医師の認知症診断がなくても加入できます。
セントケア認知症保険(生保型)
認知症に備える保険「認知症のささえ」。器質性認知症と診断されたら一時金を支払われる保険です。
住宅改修や介護用ベッドの購入などの諸費用として活用出来ます。
以上は、一部ですが、かなり多くの保険が発売されています。これから認知症高齢者の増加に伴い、更に認知症に関する保険発売が増えてくると思います。
いつまでも健康・元気でいて欲しい・いたいですが、2025年には約320万人・5人に1人の高齢者が認知症になると言われています。
認知症は、今や特定の高齢者の出来事ではなく、加齢とともに誰でもなりうる病気となってきているといえます。
詳細をみて頂ければわかりますが、どれも費用としてはそれほど高額ではありませんので、万が一の時に備えて検討してみてはいかがでしょうか?
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