認知症のご家族の介護に、不安・戸惑いをかかえて誰にも相談できずに悩んでいる方も多いかと思います。現在は、地域で認知症のご家族の介護について悩んでいる人たちが集まり、情報交換をする場が各地域で出来ています。一人で悩んだりせずに、そのような場に参加してみるのもよいと思います。
公益社団法人認知症の人と家族の会
全国の介護家族や専門職など、約11,000人が参加する全国組織です。全国に支部があり、各地でつどい(介護家族のつどい・本人・若年のつどい・男性介護者のつどい)が行われています。電話相談なども実施しています。
認知症カフェ
認知症カフェは、平成27(2015)年に発表した厚生労働省が認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)の一つで、認知症の人やその家族が、地域の人や専門家と相互に情報を共有しお互いを理解し合う場として、設置を推進されています。厚生労働省は、地域の実情に応じて認知症地域支援推進員等が企画するなど、認知症の人が集まる場や認知症カフェなどの認知症の人や家族が集う取組を2020(平成32)年度までに全市町村に普及させることを目標にしています。
既に全国に数千か所あり、運営しているのは、個人またはNPO法人・介護事業所などの団体です。
認知症の方とそのご家族が運営されているところもあります。
認知症サポーター
全国キャラバン・メイト連絡協議会が、都道府県、市区町村など自治体と全国規模の企業・団体等と協催で認知症サポーター養成講座の講師役として、キャラバン・メイトという資格者を養成しています。認知症サポーター、キャラバン・メイトのいるお店、自宅、自動車等に貼ってPR等に使用するシールなど支給されています。
認知症サポーター数は、平成30年12月31日現在 合計 11,101,518人(うちキャラバン・メイト数 156,893人)です。
介護をされている方々は、先が見えない介護の中で、様々な心の葛藤や心のストレスを感じられていると思います。家族や親族を相手に話すとぶつかりがちなことも、同じ境遇の方々でしたら、皆さんの介護の苦労を共感を持って聞いてるくれることもあります。一人で抱えこむことなく、活用できるものはぜひ活用していきましょう。
たんとぽけっと情報館をプロデュースしています。長年の業界経験を生かして、わかりやすい情報提供を心がけています。