レビー小体型認知症のお話3

レビー小体型認知症のイメージ

レビー小体型認知症の特徴は幻聴と幻視がある事です。

前回のお話と全く違った症状で困っている方のお話です。

ご主人が無くなって一人暮らしになったK子さんに変化が出たのは1年後でした。

「隣のご主人が入浴中に覗きに来る!近所で私の悪口を言っている。テレビの音がうるさいと怒鳴られた」

その都度、子供たちは呼ばれ話を聴き対応していたが仕事もあり、一人暮らしは無理と言う事になり施設入所をする事になりました。

幸い有料ではあるが直ぐに入所できることになり、家財整理も急いでバタバタと入所しました。

3日目に激しい症状が出ました。

「子供が来てうるさい。ここの人は私の事を見てはひそひそと話し、笑っている。玄関まで来ているのになぜ会いに来ない・・・荷物をまとめて家に帰る」

娘さんが車で施設に着いたときにはすごい表情で風呂敷包みを抱えていたそうです。

取り合えず娘さんの自宅に連れ帰り、そのまま6〜7年になりました。

現在、幻聴と幻視の為に家庭崩壊になりそうな状態です。

「泥棒が入ったヤクザが出入りして孫たちが危ないT男(娘婿)さんが借金をして私のお金を狙っている私は死ぬかもしれない。死んだら原因を良く知らべて欲しい」

思い込み、言動が激しくなり、時には暴力もあり、お巡りさんを呼んだり、警察に手紙を書いて刑事が来たり、道路で叫んだり、駅でウロウロして保護されたりと周囲を困らせています。

最近では別に信頼する人格が現れているようです。

施設を考えても症状がひどいためなかなか難しく、家族としては症状が出なければ食事も入浴、排せつも普通に出来ているので精神病院には入れたくないと思っています。

幻覚イメージ

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ABOUTこの記事をかいた人

ホームヘルパー1級の資格を持ち、2006年のたんとぽけっとの介護アドバイザーとして、豊富な在宅介護経験と介護職経験から高齢者と心を通わせるためのヒントを伝授。