認知症のおじいちゃんのお話②

お金

認知症のおじいちゃんのお金にまつわるお話です。
認知症のご家族の中でもお金に関するトラブルが多いかと思います。

このシリーズでは、私の実体験を元に認知症の方とのいろいろな場面を通して、対話形式ですすめていきます。

認知症については医師の専門的なアドバイスが必要だと思います。こちらのページでは、認知症への理解、認知症の方に寄り添った私なりの対応の経験、認知症のご家族を抱える方が共感できるような内容を掲載しております。

もし、私だったらこんなふうに対応をするなと思われた方は是非ご意見をお聞かせ下さい。

お小遣いの使いみち

おじいちゃん
小遣いくれ。
私(娘)
えっ!この間渡したのに一万円がもう無いの?
おじいちゃん
ないよ。
私(娘)
いったい何に使ったの?
おじいちゃん
分からん。
私(娘)
分からんて・・・いくらなんでも使いすぎよ・・・財布見せて。

レシートがありました。薬局で一本2,000円もする栄養剤を毎日買っていました。

私(娘)
栄養剤を飲んでいたの?
おじいちゃん
飲んだかもしれない・・・これを飲むと元気になると勧めてくれた。
私(娘)
元気になった?
おじいちゃん
分からん。
コメント
家族は薬局へ行き、事情を話して勧めるのをやめてもらいました。

どうしても欲しいと言った時には100円程度で購入できるドリンク剤を勧めてと頼みました。

認知症の方、特に徘徊の方は外見からは分からない事もあり、路上で物売りに所持金全部とられてしまうような、いろいろなトラブルに巻き込まれます。地域の方への協力もお願いしましょう。

第4回 毎日銀行へ

おじいちゃん
すいませんが私のお金を下さい。
銀行員
お客様、本日はお通帳とご印鑑かカードをお持ちですか?
おじいちゃん
通帳はあるよ。
銀行員
ご印鑑はお持ちですか?
おじいちゃん
ないな・・・
銀行員
大変申し訳ございません。それではお引き出しが出来ません。
おじいちゃん
どうして?自分のお金だよ。
大変申し訳ありませんが、決まりですから・・・
おじいちゃん
自分のお金を自分が使うのにどこが悪い?
あんたが使い込んだのか?悪いやつだ。警察に訴えてやる。
コメント
毎日銀行へ出かけていくので銀行から家族に連絡が入りました。
しかし家族がいくら説明をしてもその場限りの「わかった」の返事。いろいろ考えて、毎日出かける時に持っているバッグの中の財布にお金をいれておくことにしました。お小遣いが欲しかったのですね。それから銀行へは行かなくなりました。

認知症の方の仕事(職業)による行動のお話①

2019.01.08



ABOUTこの記事をかいた人

ホームヘルパー1級の資格を持ち、2006年のたんとぽけっとの介護アドバイザーとして、豊富な在宅介護経験と介護職経験から高齢者と心を通わせるためのヒントを伝授。