認知症の症状は、様々です。ここでは認知症の症状別にその行動異常の対応についてまとめています。解決方法は一つではありませんが、ご参考にされてください。
せん妄
病気・薬の影響や環境の変化などによって起こる意識障害のことです。脳因性の事が多いです。
対応
暗くなると起こりやすいので部屋を適度な明るさに保つそばについて安心感を与え、寝かせるようにする
手を握ったり、さする
激しい時は明るい電灯の下で話し相手となりいったん意識を覚醒させて落ち着かせ寝かせる
幻覚・妄想
老人は幻覚より妄想が多くみられる。
- 被害妄想・・・・・物を捕られた
- 嫉妬妄想・・・・・浮気・外泊
- 貧困妄想・・・・・お金がない
対応
無いという事実を受け止めて一緒に探す訴えを十分に聞く
本人自身で見つけ出せるように工夫する
本人が興味を持つ話題に切り替える
攻撃・暴力行動
他者からの無視・干渉などにより不満・敵意・憎しみから生じる。
対応
押さえつけるのではなく、相手の気持ちを受け止め原因となる事柄を見出し、それを解決する異食・過食
食べられないものを食べる
対応
誤って食べると危険なものは目につくところにはおかない。
私の在住する神奈川県では、誤飲・誤食による急性中毒に関する問い合わせを受け付けてくれる窓口があります。
神奈川県医師会・中毒情報相談室 【受付電話番号】 045-262-4199
ホームページはこちらです。
徘徊・迷子
正しい場所(本人にとって)を求めて落ち着かない理由を知る(買い物・転勤場所・会社・実家)
対応
屋内 危険物を除去し、危険な個所は改善する。屋外 付き添って散歩をする。
名札を着衣につける。
交番・近隣に連絡し協力をしてもらう。
言葉をかけ意識をそらす(もう夕方なので1晩泊って・・・。お茶を飲んでから・・・・)
たんとぽけっと情報館では、私の家族介護経験をベースにした認知症のおじいちゃんの徘徊・迷子のお話を掲載しております。ご興味のある方は以下関連記事から
不潔行為
気持ちが悪いから何とかしたい
1時的な関心から行う
トイレの場所、脱ぎ着、便器の使い方、事故処理がわからない。
対応
排せつパターンを知る。「恥をかかせない」ように後始末を手早くする。
浴槽に浮かぶ便はすくい取って処理し、入浴パターンを変え、清掃する。
ホームヘルパー1級の資格を持ち、2006年のたんとぽけっとの介護アドバイザーとして、豊富な在宅介護経験と介護職経験から高齢者と心を通わせるためのヒントを伝授。