田舎暮らしのお母さんの介護のお話しです。
今回は、前回に引き続き田舎から連れてきたおばあちゃんの都会での排せつに関する心の声のです。
田舎暮らしから都会の生活へ、一人暮らしから家族のいる生活へ、友人、隣人のいる生活から誰もいない生活へ、使い慣れた道具、設備から初めての環境へ、この変化は高齢者にとってどんな心の変化をもたらすのでしょう。
私にも確実におとずれる「老い」、一人のおばあさんを通して「気持ち(心)」をしっかり見つめてみようと思います。おばあさんとお嫁さんの言葉のやり取りを会話形式で書いていますので台詞のように声を出して読んでみてください。時々私自身のコメントも入れていきたいと思います。
おばあちゃん トイレは早目に行って下さいね。
私だってね・・・この年でお漏らしなんて恥ずかしいよ。それに嫁に迷惑をかけることだし口惜しいね・・・。
だけどこの家には便所が無いんだよ。あっちこっち探している内に間に合わなくなってしまうんだ。
トイレが便所だって言うんだけど私には怖くてね・・・
うまく出ないしね・・・。田舎に帰ろうかね。
トイレが便所だって言うんだけど私には怖くてね・・・
うまく出ないしね・・・。田舎に帰ろうかね。
コメント
WC、トイレの表示でなく、便所、厠(少し古いかもしれません)と表示したり、部屋から矢印で案内すると迷いが無くなると思います。このパンツはいてもらえますか?
これなら間に合わなくても吸収するから下着やズボンを汚すことも無いし、
使い捨てだから洗濯の手間もかからないし良いと思うんですけど・・・なにより安心でしょう?
これなら間に合わなくても吸収するから下着やズボンを汚すことも無いし、
使い捨てだから洗濯の手間もかからないし良いと思うんですけど・・・なにより安心でしょう?
なんだい?これ・・・オムツの代わりだって・・・いやだねー
こんなもので大丈夫なのかね・・・1枚100円もするんだって。
こんなもので大丈夫なのかね・・・1枚100円もするんだって。
洗濯できるのかしら?
ちょこっと汚れた位なら日に干せばまた使えるかしらね・・・
ちょこっと汚れた位なら日に干せばまた使えるかしらね・・・
やめてくださいね。
紙で出来ているリハビリパンツを洗濯機に入れたり、ベランダに干すのは。
使い捨てですから専用の容器に捨てて下さい。
紙で出来ているリハビリパンツを洗濯機に入れたり、ベランダに干すのは。
使い捨てですから専用の容器に捨てて下さい。
もったいないねー
昔の布おむつは洗濯して何度も使ったのに。
捨てるって言うけどどこに捨てるのかしら?
昔の布おむつは洗濯して何度も使ったのに。
捨てるって言うけどどこに捨てるのかしら?
コメント
排泄は人間のプライド(自尊心)をもっとも大切に考えないといけない部分だと思います。本人の気持ち、状態、環境を十分考慮して商品、タイミングを選びましょう。失禁や、間に合わずにもらしてしまうからとすぐにオムツを利用するのではなく、軽度の場合は骨盤底筋体操(別ページでもご紹介しています。)や環境をととのえる事でも軽減されます。介護者から言い出せない時、本人が介護者(特にお嫁さん)に言えない時などは、看護師、保健師、ケアマネジャー、介護相談者に相談してみると良いと思います。ホームヘルパー1級の資格を持ち、2006年のたんとぽけっとの介護アドバイザーとして、豊富な在宅介護経験と介護職経験から高齢者と心を通わせるためのヒントを伝授。