排せつに関するポイントについてもう少しお話します。

排せつについて

引き続き排せつ関して少しお話していきましょう。

トイレの誘導方法

認知症ありの方
排尿パターンと量を知る。
時間を見て声かけをする。
何かの動作の時にトイレ誘導をつなげて行う(おやつ・食事・入浴など)

認知症のない方へのおむつのすすめ方

本人が紙おつむを使用しなすい環境づくりを設定します。
トイレ自立希望の気持ちを尊重します。

  • テレビ等CMをやっている時、話題にしてサンプルの試用を誘ってみる。
  • バス旅行や、スポーツにパンツ型紙おむつの使用が便利で楽だと利用する人が増えていると話す。
  • 紙おむつは薄型のパンツタイプで下着感覚で使用できるものを選ぶ
  • おむつという言葉は使わず下着(紙パンツ)として扱う
  • 衣類も排せつに手間とらない着脱しやすいものに変える。

外出時のおむつ

外出する前の準備

  • バリアフリーマップ(インターネットで情報を得ることが出来ます。)を利用してトイレ、娯楽施設、宿泊施設をチェックする。多目的トイレには簡易ベッドが設置されている場所もあります。
  • 通常のおむつ交換感覚(何時間毎に交換するか)と交換までの排尿量(おむつに吸収されている尿量)を把握しておきます。
  • 外出時間の長さ(どのくらいでおむつ交換ができるか)
  • テープ止めタイプを利用している方は単体で使用するのでなく、パッドを併用します。パッドは吸収量・大きさ・長時間用・夜用と各種あるのでその方に合ったものを選びましょう。
  • 外出先では着衣の脱ぎ着が困難なのでリハビリパンツの単独は避けたいです。パンツタイプとテープタイプが一体になったものが発売されているので利用するとズボンを脱がずに交換できます。
リブドゥコーポレーション リフレ へんしん自在ピタッチパンツ
花王 リリーフ リハビリスタートパンツ

また、昔のふんどしのような形をしているものがあり、立ったまま交換が可能なので自力でも交換できます。

ユニ・チャームメンリッケ ティーナ フレックス
光洋 ベルトタイプ

パンツ式とテープ式の違い

使用される方の状態で選びます。また介護者の状態で選びます。

  • パンツ式とテープ式併用タイプ
    ピタッチパンツ(リブドゥコーポレーション)・リハビリスタートパンツ(花王)
  • ベルトタイプ
    フレックス(ティーナ)・ベルトタイプ(光洋)

後始末について

軟便吸収パッド

軟便の水分を吸収し固めるので流れ出ず、広がらないため固形物が残るが漏れて衣服や寝具を汚すことが少ない。

1400㏄、2000㏄吸収パッド

尿の吸収量が多いので夜間、交換が出来なくても安心。施設・病院などで使われているが家庭でも介護者の体力や状況により使用する。

全面吸収パッド

ポリマーシートが無いので必ずテープ式おむつと併用する。全面吸収体なので重ねて使いや折りたたみ、挟み込んで使用することが出来ます。

防水シーツ

寝具の汚れを防ぎます。

洗浄用シート

排便時の陰部洗浄にベッドに敷いて使います。ペット用の排せつシートは単価が安く使用可能。

洗浄用ボトル

洗剤ボドルでも対応可能です。

洗浄用布

使い古しの綿の布を10×10センチ位の大きさに切って使い捨てにします。

おむつ選び

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ABOUTこの記事をかいた人

ホームヘルパー1級の資格を持ち、2006年のたんとぽけっとの介護アドバイザーとして、豊富な在宅介護経験と介護職経験から高齢者と心を通わせるためのヒントを伝授。