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認知症の方とのおはなし

認知症の方とのおはなし第7回

認知症の方とのいろいろな場面を通して、
対話形式ですすめていきます。

認知症の方を
黒字で、聞き手を赤字
表示しますので気持ちを込めて読んでみて下さい。

また、私だったらこんなふうに対応をするなと思われた方は
是非ご意見をお聞かせ下さい。


帰りたい家

そろそろ帰ろうかね

エッ!何処へですか?

何処へって・・・私の家に決まってるでしょ。
玄関開けてよ。
何であかないの?

ここは私の家じゃないよ。

ここに越してきたからここがおばあちゃんの家なのよ。

そんな事ないよ。
引越しなんてしてないよ。


早くしないと暗くなって帰れなくなっちゃう。

何してるのよ。

早くタクシー呼んでよ。


                                        


〔コメント〕
認知症が始まって同居しました。
段々イライラが増して不穏になっていきます。

認知症が始まってからの同居はなかなか新しい環境になじめず、
そこが新しい自分の住まいと認めることが困難なようで、
以前住んでいた家に帰ろうとする方が多いようです。

認知症が進行すると「帰りたい家」が変わっていきます。
現在の家から何度も引越しをした方ならその中の印象が
強く残っている家へ、結婚前の家、子供の頃の家と移っていきます。

自分の中で描いている世界と今居る環境が違うので不安になって
落ち着ける場所を探しているのかもしれません。


もう外は暗いから明日明るくなってからにしましょう。
美味しいお菓子があるからお茶を飲んでからにしませんか?
明日一緒に行きますから今夜は泊まってください。

注意を別にそらしたり、今は帰れないけど明日は帰ることが
できるという安心感を持ってもらいましょう。


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第8回に続く